2021年5月23日1stMVである『へいこら節』をYouTubeにて公開した。
この曲を作詞・作曲したのは2020年2月だが、この曲の完成までは30余年の歳月を要した。
この楽曲は”頭を下げること”がテーマである。
頭を下げることの本当の意味をこの30余年でようやく理解したため曲にして表現できたのだ。
この曲への想いをここに書き記す。
18歳の僕はパンクロッカーだった。
いや、パンクロッカーに憧れるているただの一般人だったというべきが正確か。
短く刈り上げた髪を立たせ、耳にピアスを付けて、ヨレヨレのTシャツを着て、穴の開いたジーンズをはいていた。
そして、「俺は俺の道を行く」「誰にも頭は下げないぜ」と意気込んでいたのであった。
しかしそんな態度も長くは続かない。
生活していくためにはお金が必要で、そのお金を稼ぐには頭を下げないなんてことは不可能だからだ。
その後は大切な人たちと出会い、お金を稼ぐために就職し、上司や部下やお客様に頭を下下げる毎日を繰り返し30余年が過ぎた。
日本人は面白いことに、謝るときも頭を下げるし、感謝の意を表明するときも頭を下げる。
年を取ればとるほど頭を下げることが多くなるのである。
会社で最も頭を下げている人はおそらく一番偉い社長さん。
会社員は序列があり管理監督の責任である上司は部下などにはペコペコしないのかもしれない。
正社員はパートさんにペコペコしないのかもしれない。
しかし、組織の長として組織の発展の責任を負う役回りの人はそうも言ってられない。
社長さんは社員一人一人に「どうにかこらえてくれたまえ」と頭を下げ、パートさん一人ひとりに「働いてくれてありがとう」と頭を下げる。
パンクロッカーのころの僕は頭を下げることは格好が悪いことだと誤解していた。
しかし大切な人たちとの出会いと別れを経験し、お金を稼ぐということが身に染みている今となっては”頭を下げられる人は格好が良い”としか考えられないのである。
この曲は頭を下げている全ての大人たちへの応援歌である。
「あたなが行っている行為はとてもとても格好が良い行為なのですよ」と、声を大にして伝えたいのである。
ごめんなさいと謝るときは、どうしても心が卑屈になってしまう。
「やってしまった…」
「ああ、俺はなんて失敗したんだ…」
「もうこの組織にはいられないかも…」
そんなことを考えてしまう。
でも、それは違う。
あなたが頭を下げることであなたの知らないところでどれだけの人を救っているのか。
あなたが頭を下げることであなたの知らないところでどれだけの問題を解決しているのか。
『へいこら節』は頭を下げたその先の未来を想像して欲しくて制作した。
この曲が誰かの未来を想像する一助になれば、
誰かの行動の第一歩になればと願わずにはいられない。
どうか正々堂々、自信をもって。
この曲の歌詞をとても読みこんでシナリオを書いていただいた石田ダダさん(🇩 🇦 石田 ダダ 🇩 🇦さん (@ishida_dada) / Twitter)に感謝いたします。
またパラレル反抗期の荒井義久さん(荒井義久[パラレル反抗期] 発言集さん (@tochigif_A_bot) / Twitter)に特別出演していただき、さすがの演技でカメラの前では素人の我々を先導していただきました。
そしてそれらを全て統括いただいたミュージックラビッツさん(ミュージックラビッツ@6/6企画ライブ開催✨さん (@music_loveitis) / Twitter)には本当に感謝しかありません。
撮影時は各々声を出して演技をしていますが、MVでは声は聞こえません。
なのでメイキング映像を作成していただきました。
さすが芸人さんはすごいです。
ぜひご覧になってください。
またこのMVたちは当ホームページにも掲載しています。
そちら↓もご覧ください。